「AIが人間を超えた」
「もうクリエイターはいらない」
「手作業なんて効率が悪い」
「オールAIコンテンツでも売れる・稼げる」
毎日のようにこんな言葉を目にします。
たしかにAIはすごいですよ。
一瞬で文章を書き、イラストを描き、音楽を作る。
でも、よくよく見てみると
そこに違和感があることにも気づきます。
どれも上手いが、刺さらない。
整っているが、心が動かない。
それって結局
AIの生成物が
『モンタージュでしかない』からです。
AIは
自分の感情や経験を持たない。
誰かが創ったものを
集めて組み合わせてるだけ。
つまり
AIがどれだけ進化しても
人間の癖や
生き方から生まれる表現には
一生たどり着けません。
むしろこれからの時代、
AIが進化すればするほど
『感性』を武器にできる僕ら人間が
輝ける時代になっていきます。
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AIの生成物＝データベース起点のモンタージュ
今、あらゆる分野で
「AIが人間を超える」
なんて言われてますね。
音楽やイラストなど
クリエイティブ界隈でも
「AIボーカル・Suno・Soraのせいでアーティスト生命が終わる」
「AI学習のせいで正当に評価されない・食っていけない」
なんて悲鳴が
あちこちから上がる毎日。
文章も、
音楽も、
デザインも、
たしかにAIの出力は
驚くほどの完成度です。
でも冷静に考えると
AIがやってることは創作じゃありません。
AIは、
自分の中にある
膨大なデータを組み合わせて
”いかにもありそうな答え”
を導いてるだけです。
AIの生成物は
膨大な人間の成果物を
切り貼りしてつくった
『モンタージュ』
なんですね。
”3億円事件”みたいなもん。
これは犯人の本当の顔じゃなくて
”目撃証言を集めたデータ”なんですよ。
「まぁ、あるかもね～」
ていう
『平均値』でしかない。
AIも同じようなもんで、
たとえば
「感動的なスピーチを書いて」
と指示すれば、
ネット上にある
無数のスピーチデータを分析して
- 感動しやすい構成
- よく使われる比喩
- 平均的な文体
などを抽出して
それを混ぜ合わせて出力する。
料理のレシピを何百冊も読み込んで
平均点の味を再現してる状態。
だからAIのコンテンツは
きれいで破綻がなく、論理的に整ってる。
でもその一方で
味はするのに味気ないってことが起きます。
AIはそもそも
”感じる”ことができません。
怒ったり、
嫉妬したり、
後悔したり、
誰かを救いたいと思ったりしない。
AIだけで生み出された作品には
人間が無意識に滲ませてしまう
『生き様』が欠けている。
山吹誠AIがどれだけ学習を重ねても、人間以上の存在にはなれません。
データベースは人間によって成長していく＝AIは常に人間の一歩後ろ
AIは
自分で世界を観察したり
経験したりはできません。
あくまで
人間が過去に生み出した
- 文章
- 画像
- 音声
などを学習して動いてます。
AIが持ってる知識や感性は
すべて人間からの借り物。
AIの学習データが増えるたびに
たしかに
AIの出力は洗練されていきます。
でも
そのデータを提供するのは、結局は人間。
AIの進化
＝”人間の表現の後追い”にすぎません。
AIが新しい絵を描くときも、
AIが新しい文章を作るときも、
その根っこには
- 誰かの描いた絵
- 誰かの書いた言葉
があります。
人間が新しい概念をつくって
新しい価値観を生み出して
それをAIが時間差で学習し、
ようやく追いつく。
AIはどれだけ発達しても
常に人間の一歩後ろが最新。
AIは、創造を
”模倣”の速度であれば
そつなくこなせるけど、
この世界の”意味”を最初に更新するのは
いつだって人間側です。
まだ誰も語っていない痛み。
まだ誰も見つけていない美しさ。
『前人未到の表現』は
人間しか生み出せません。
山吹誠そう考えると『前人未到』ていう言葉、オシャレですね。
”刺さる”瞬間＝人間にしか出せない『癖』からしか生まれない
そもそも
心が動く瞬間って
理屈じゃないですよね。
うまく言葉にできないけど、
読んだとき、
聞いたとき、
見たときに、
なぜかグッとくる。
そんな『刺さる』という感覚。
この現象はAIには再現できません。
なぜならこれは
論理や情報じゃなくて、
先にも言った
”人間の癖や歪み”から生まれるからです。
たとえば
小説のたった一文に
書いた人の人生が滲み出ているように感じることがあります。
太宰治の『人間失格』に
こんな一節があります。
恥の多い生涯を送って来ました。
冒頭、たった1行。
太宰という人間の
痛みや孤独、
諦めや叫びが全部伝わってくる。
むやみな技巧でも知識でもない。
まさに”ヒト”から生まれる表現です。
AIがいくら文章を学習しても
この一行の重みを
再現することはできません。
この一行は
”血を通わせた時間”そのものだからです。
AIがつくるものは、整っていて綺麗です。
でもその完璧さが、逆に刺さらない。
均一で、感情の凸凹がない。
体温がない。
人間が出すモノは
痛みの記憶だったり、
小さな後悔だったり、
報われなかった想いだったりする。
そういう
誰にも真似できない生き様が
人の心を動かす。
山吹誠AIがどれだけデータを学習しても『刺さる』という領域だけは人間の専売特許。
その瞬間だけは、機械が人間を超えることは絶対にない。
今までもこれからも『スキルを鍛錬してきた人間』の独壇場
AIが進化するたび
「人間の仕事がなくなる」
と不安を口にする人がいます。
でも本質的には
仕事が奪われるんじゃなくて
”浅い仕事”がAIに置き換えられていくだけです。
AIが得意なのは、
既存の情報を整理してまとめること。
”教科書的な正解”を出す領域です。
逆にいえば、
そこにしかAIは入り込めない。
人間が長年積み上げてきたスキルとか、
試行錯誤や失敗の中でしか
身につかない感覚って、
AIには絶対に模倣できません。
- 営業で人の懐に入るタイミング
- ライターが文章のリズムを調整するときの呼吸
- 職人が材料を触った瞬間に感じる違和感
それらはデータじゃなく
経験の蓄積でできている。
だから！
鍛錬を積んできた人ほど、
AIが発達すればするほど
高く評価されるようになる。
AIが平均点を
取るようになればなるほど、
人間の個性や癖が際立つ。
最終的にそれこそが
『唯一無二のブランド』になります。
山吹誠これから先、時代がどういう形でひっくり返ろうと、個人で生きられるスキルを磨いた側の人間『は』安泰です(^^)
まとめ・『AI”活用”格差』はどんどん広がっていく
「じゃあAIって結局敵なのか？」
と思うかもしれません。
や、
僕はそうは思いません。
AIは敵でも脅威でもなく、
ただの『道具』です。
コイツは包丁と同じ。
料理人が使えば芸術になる。
扱い方を知らない人が使えば
人を殺せてしまう。
AIは使い方次第で
人生を豊かにもできるし、
逆に依存して退化することもある。
AIを正しく使えば
作業の負担が減って、
本当に時間を使うべき
思考や表現に
集中できるようになります。
むしろAIが進化したことで
人間らしさをより研ぎ澄ませる時代に
なったとも言えます。
その裏で、ここから先は
AIを使える人・使われる人に分かれていく。
『AI”活用”格差』がどんどん広がります。
AIの力を借りて
自分の発想やスキルを
何倍にも伸ばす人。
AIに答えを委ねて
思考をやめてしまう人。
同じツールを持っても
結果はまるで違うものになります。
これからは
AIをどう使うか？で
人生の選択肢が変わります。
AIを使って効率化するのか？
AIに任せて思考停止するのか？
山吹誠その分岐点に立ってるのが、まさに僕ら。
何を描くか？
何を伝えるか？
どう生きるか？
決めるのはいつだって人間です。
AIがいくら
ヒトの模倣が上手でも、
そこに”核”を持たせられない人は
どんな時代でも埋もれていきます。
僕はこれからも
人間味・生き様に向ける目を
絶やさないように心がけていきます。
山吹誠美味しいイージーゲームからわざわざ降りたくないもの。
