さっき何気なくnote開いたらこれですよ↓


あぁ…ついにやっちゃったな…
とか思ったでしょ!ね!
2025年6月、noteが発表した新制度。
『AI学習の対価還元プログラム』
AIに記事を学習させる代わりに
クリエイターへ報酬を
還元するというこの動きは、
僕らにとっての
”創作のあり方”の転換点になりそうっすね。
ためしにSNSを覗いてみれば…
案の定、賛否両論が巻き起こっています。
「これって搾取じゃない?」
「書くだけで稼げるならいんじゃね?」
「あのnoteが資本主義表明しちゃうってどうなの?」
「まぁ、時代の産物じゃね?」
両極の声が飛び交う中、
僕自身もこの制度を
どう受け止めるか?てところで。
結論から言うと
現時点では”賛成”です。
その理由と
いくつかの懸念点を絡めながら、
今回のニュースを整理していきましょう~
note『AI学習の対価還元プログラム』とは?
note公式アカウント↓


どんな取り組み?
一言で言えば、
noteに投稿したあなたの文章が
AIの学習データとして使われることで、
報酬として還元される制度です。
具体的には、
noteに投稿された
テキストコンテンツ全般(無料・有料・メンバーシップ記事)
が対象。
画像・音声・動画は
除外されますが、
『文章』なら基本すべて、という
理解でよさそうです。
ちなこれ、強制ではありません。
noteアカウントの設定から
『参加しない』を選べば、
自分のコンテンツを
AI学習から外すことができます。
また、6月末以降は、
記事単位で個別に
オンオフできる仕組みも整う予定です。
AIに使われる or 使われないは
こちら側で選べる。



この配慮がなかったら大憤慨してた🌋
いつから施行される?
この新制度が正式に動き出すのは
2025年8月1日からです。
準備期間として、
6月17日から7月末までの約1か月半を
AI学習可否の設定期間としています。
この期間中に
参加するか・しないか
決める必要があります。
そして、
初期設定では『参加する』状態になっています。
「いや、それは困る」
「まだ様子見したい」
と思っているなら、
あなたのアカウント設定を
今すぐ確認しておくのがおすすめです。
6月30日以降は
記事ごとの設定も可能になるので、
- こっちのnoteだけは提供したい
- こっちの有料noteは外したい
みたいな細かい調整も効きます。
報酬としていくら還元されるの?



で、いくらもらえるん?
現時点では、
具体的な金額や分配の計算方法は
公開されていません。
note公式の説明によれば
とされています。
抽象的すぎて
イメージしづらいのが正直なところ。
まぁ、つまり
という状況ですね。
AI事業者が
どれほどの金額を
noteに支払うのかも不透明です。
還元額が
- ほんの少しなのか
- 意外と大きいのか
そういうのは
始まってみないとわからない。



そのうち口コミがバンバン出てくるでしょう
まぁ~
『ぶっちゃけ気になるけど、まるで期待してないような顔しとく』
くらいの温度感が
今はちょうどいいかもしれないっすねw
ニコニコ動画『クリエイター奨励プログラム』と似てるかも
このnoteの新制度を見て
ふと頭に浮かんだのが、
国内動画サイト”ニコニコ動画”が行っている
『クリエイター奨励プログラム(以下クリ奨)』です。
ニコニコ動画のクリエイター奨励プログラムとは?
投稿した動画に対するリアクション
- 再生数
- いいね数
- コメント数
- マイリスト数など
にもとづいて
報酬(ポイント)が支払われる仕組み。



ニコニコ動画オリジナルの還元レートで、アマギフとか現金とかに交換できるんよね
オリジナル動画だけじゃなくて
二次創作やMAD作品も
クリ奨の贈呈対象に含まれてます。
要するにこれって
『再生された=人の心を動かした』ことに価値がある
と認める制度だといえます。
ニコニコ動画では
クリ奨が採用されていることで、
- たとえ音楽や映像のプロじゃなくても
- 一次発信者じゃなくても
創作でお金を得られる『権利』が
尊重されるってこと。
「クリ奨があるからニコニコ動画にしか動画を出さない」
というコンテンツホルダーは未だに多い。
おまけに、
クリ奨目的であろうとなんだろうと
”ニコニコ動画のコンテンツが増える”ので
運営会社は安定して儲かる、と。
で、
今回のnoteの取り組みも
ベースにあるのは
似た考え方のように感じます。
- 能力に関係なく
- note利用者に最低限の保証をするから
- noteのことも稼がせてくれ
ていうね。
あなたのnoteコンテンツが
有料・無料問わず
”誰かの役に立った”なら、
それにちゃんと報酬が発生する。
noteが作ろうとしてる仕組みは
じつはハッピー要素が多めかもしれません。
noteの対価還元プログラム、現時点では賛成派です
僕自身、
今回の取り組みには
基本的に”賛成”の立場です。
これまでのnoteって、
記事が売れないとお金にならなかった。
有料noteを何本売っていくらいくらっていう。
そこには
マーケティングスキルが必要だった。
ライティングスキルが必要だった。
コンテンツ力が必要だった。
ということは、
有料noteを出しても、
売る能力が低い人は
1円も稼げないわけです。



“気軽に書ける”とはいえ、能力格差は拭えなかった
でも、
8月1日に
今回の制度がスタートしたら
”書くという行為そのもの”がお金になる。
これまで価値が低かったコンテンツの
“真価”が浮き彫りになる世界線が訪れます。
たとえば
それ単体では
有料販売には向かないけど
爆裂に面白いアイデアとか。
『オモコロ』さんみたいな記事を書けるなら
商品を持ってなくても
爆裂に稼げる可能性もあります。
ニーズの影に
埋もれがちな文章にも
高い価値が認められる可能性が上がります。
noteの対価還元プログラムの懸念点…
意外な、そして甚大な被害を
及ぼすであろうデメリットも
いくつか思い付いてしまったので
追加で書き記しておきます。
学習されたコンテンツの用途…



AIに学習されるのは分かった。じゃあ、学習されたあと『どこで・何に・どんな形で』使われるの?
今回のnoteの制度で
いちばんぼんやりしている部分。
その点については
note側も具体的には明記していません。
一応、
「信頼できるAI事業者に提供する」
とは書かれているけど、
肝心の生成AI事業者が
- どんなサービスを運営していて
- どういう形で
- noteの文章を参考にしていくのか
そのあたりは正直、わからない。
まぁぶっちゃけ、
いちどAIに学習されたデータは
痕跡を残さず
どこかで使われることになるでしょう。
たとえば
あなたのnoteの一節が
別の誰かのAI生成結果に
より使いやすく要約された形で出てくる。
あるいは、
noteとはまったく無関係の
ツールやアプリで
似た文体・視点がアウトプットされる。
noteに投稿した文章が、回り回って
note以外の場所で利用される。
その可能性は十分ありますよね。
もしくは、
note内でAI機能を使ったときに、
あなたの文章・視点をベースにした返答が返ってくる。
決してない、とは言い切れない。
どこまでを”引用”と呼ぶのか。
どこからが”模倣”になるのか。
どの時点で”原典の影響”が切り離されていくのか。
そのあたりの境界線が見えない以上、
学習された後の行き先は
完全にブラックボックスですねぇ~
有料noteの内容も学習対象になる
今回のプログラムの説明にもある通り
「有料記事も学習対象になる」
と明記されています。
多くのnoterにとって
いちばん引っかかる
ポイントじゃないでしょうか。
有料noteって
「お金を払ってでも読んでほしい」
と思って
必死に書くものじゃないすか。
そこには時間も労力も、
場合によっては
”人生の一部”くらいの熱い想いが込められてる。
そんな大事な一次コンテンツが、
AIの学習データ、エサになる。
で、
どの部分がどう利用されるかは
生成AIさんの一存という…
もしAIが
あなたの有料noteの内容を元に
似たような回答を出力したとしたら…
「それ、私が有料で書いたやつなんだけど?」
なんて事態は
じゅうぶん起こりえる話。
とか、もしも、
あなたが絶対に守りたい、渾身の有料note。
それに似た内容を
他の人が学習OKに設定してたとしたら…
「これ、あの人の有料noteで読んだやつじゃん」
なんて結末も予想されます。
「なんでもいいから報酬還元されるならOKです!」
て考え方もあるだろうけど…
- どこまでが学習結果なのか?
- どこまでがAI生成なのか?
読み手にとって
そこの線引きが
さらに曖昧になる未来が見えますね。
有料noteの価値が下がる
- 自分の有料note
- 自分の有料noteに似た内容の有料note
AIに学習されて、
そっくりな内容が
無料で提供されたらどうなるか。
たとえば、
あなたが2000文字のnoteを書いて
それを1000円で販売していたとします。
その内容が
AIによって
500文字くらいで要約されて公開されたら…
しかもその内容が
- より分かりやすく
- より親身に
- より体系的に
- より再現性を上げて
- より本質を突いてるとしたら



プンプン通り越してゲンナリ
極端すぎるかもしれないけど
こういうのは真っ先に予測しておくべきですよ。
実際、
情報そのものだけで
勝負してる有料noteほど、
この影響は大きくなります。
有能なコンテンツホルダーほど
安売りの危機にさらされる。
note自体の価値が下がる可能性も
noteって、
ポートフォリオとして使ったり
ビジネス実績として使ったり
書くことで
”信頼”につなげる場所でもあった。
「noteで〇万PV達成しました」とか
「こんなお声をいただきました」とか
創作を超えた、
仕事・収入につなげるツールだったりもする。
じゃあ、
僕らだけでなく
一般層にまで
『note=AI』という認知が広まったら。
「これ、AIでも出せる内容じゃない?」
「これってAIかな?こっちはどうかな?じゃああっちは?」
そんな認知が広まったら、
noteでの実績が
訴求に使えなくなる可能性がある。



noteに書くという行動が、実績・信頼から『素材提供』に成り下がる…
このパラダイムシフトをどう捉えるか?
今後のnoteとの向き合い方が
変わってきますよね~
noteにおけるAI学習プログラムの解決策
独自ドメインで独自コンテンツを持つ
これからnoteが
AIとの共存を本格化させていくなら、
僕たちクリエイター側も
頼れる土台を
別で持っておく必要があります。
それが、
独自ドメインで運営する、自分だけのメディア
です。



あなたが読んでるこのページも、山吹誠のオリジナルブログ(WordPress)です
『借り物ではない、自分だけの発信場所を持つ』
て選択肢が作れれば、
これからどんなに
ネット情勢が移り変わっても
自分の仕事や収入に
影響が出にくい環境を作れます。
noteは便利だし
多くの人に届きやすいけど、
運営方針が変われば、ルールも変わる。
しょせんは
”他人のサーバー内にある1アカウント”
ですからね。
「今日からアフィリエイト禁止です」
「有料note販売するには特商法の表記が必須となりました」
「金輪際、外部リンクの貼り付けを一切禁じます」
「noteはサービスを終了します。ご愛願いただき誠に………」
ハイ終わり~ってことになってしまう。
プラットフォームに
すべてを預けてしまうと、
今回のようにハプニングも起きやすい。
僕らのような個人が
自分のメディアを持つことは
今後ますます
重要課題として
挙がる機会が増えてくるでしょう。
あえて工数をかけることで『差別化』できる部分が簡単に増やせる
正直、
独自ドメインでサイトを作って
自分ひとりで運営していくのって
けっこーーー面倒です。
- サーバー契約して
- ドメイン取って
- WordPressいじって
- デザインも考えて
noteに比べたら、遥かにハードルが高い。
でも僕は
ネットビジネス開始1日目からずっと
”あえて”やってきました。
この“わざわざやる”という手間が
『いちばん簡単で強烈な差別化である』
と知っていたからです。



最初に買った教材がそれを教えてくれたんよね
誰でも簡単に投稿できる場所だけでなく
「そこまでしてるんだ」と
思わせられる場所を持つということ。
こういう細かい部分が
今後のクリエイターとしての
”説得力”に直結していきます。
AI丸投げでも
良質な文章を
量産できてしまう時代に必要なのは
誰が書いたか?
という文脈です。
手間を惜しまず、
自分の表現の場所を築いている人は、
それだけで一歩抜きん出られる。
大変じゃないけど、メンドクサイ。
そのメンドさが”圧倒的な強み”になる。
note×AI学習騒動のまとめ
今回のnoteの発表で
「いよいよnoteもきな臭くなってきたな」
「あと数年で廃れるんじゃない?」
なんて声も見かけたけど、
本質的には
『noteだって移り変わる』
というだけのこと。
結局ねぇ、
変化にどう向き合うか?って
書き手それぞれの選択に委ねられてます。
これまで通り
noteだけで稼ぐのが
さらに難しくなる世界線が訪れるかもしれない。
でも一方で、
これまで報酬に
結びつかなかった文章たちが、
AIという新しい仕組みの中で
再評価される世界線だって用意されました。
与えられた言葉の中で
ギャーギャー騒ぐんじゃなく、
私はどう捉え、どう動くか?
変化をポジティブに
捉えられる人にとっては
むしろ追い風になると思います。
そして、僕みたいな
独自メディアを持つ人の価値も高まっていく。
プラットフォームに依存せず、
自分の声を
自分の場所で届ける力が問われる時代。
その色が、さらに強まっていく感覚。
正直、僕にとってはありがたい流れw
ネットビジネス参入初日から一貫して
どこで書くか?じゃなく
どう書くか?に向き合ってきたからこそ
受け取れた恩恵ですね。
これからnoteをどう使うか?
AIとどう付き合っていくか?
この記事で
ヒントが得られたなら嬉しいです(^^)