↓この前の記事、別視点で追記があるのでシェア。
答えはダメ上司の中にある
悲しいことに世の中、無能ゆえに経営を傾けてしまう”ダメ上司”で溢れているわけですが。
じゃあ、自分がダメ上司にならないためには何をしたらいいか?
結論から言うと、”ダメ上司の逆を行く”が一番簡単。
そのために『ダメ上司をロジカルに理解する』のが大切です。
よく分かってないうちに理想の上司情報を入れても、ダメ要素が基盤にあったら遅かれ早かれコケます。
コケてしまうということは、たとえ10年ほんきで学んでも、全部ムダになってしまうってことですね。
そんなの嫌じゃないですか、さっさと尊敬されたいし、さっさと部下に仕事振って楽になりたい。
ので、ダメ上司の条件をきちんと理解しましょう。
きちんと理解し、自分の中からダメ要素を取り除けば、相対的に理想の上司情報だけが自分の中に残ります。
まずはご参考までに↓
リーダーシップ力を学習する
理想の上司になるためには”リーダーシップ力”を身に付ければ解決します。
リーダーシップ力を分かりやすく言うと『人間関係力』ですね。
- 会社・上司都合でなく、部下の立場に立って考えられる
- 部下の長所を見抜く審美眼を持って接する
- 部下の自発力を引き出してあげられる
- 部下自身の頭で考えられるように的確なヒントを出せる
- 部下の悩みに寄り添ってあげられる
例えばこういうのがリーダーシップ力として語り継がれています。
簡単そうに見えて、ちゃんと勉強しないと意外とできないモンです。(ダメ上司たちはことごとく勉強していません)
で、コレに加えて、僕が上司になって部下を持つなら、絶対に取り入れるなぁって要素があります。
サボりを取り入れる
僕が上司になって部下を抱えることになったら絶対に”サボり”を取り入れます。
例えば手っ取り早く、休憩時間を長くしたり、増やしたりしますね。
もちろん会社にはナイショで!w
10分休憩を15分に増やしてあげたり、昼休憩を60分→70分にしてあげたりとかね。
サボりを取り入れた上で、「サボるためにどうするか考えるのがあなたたちの課題です」て軽い口ぶりで言っときます。
たったこれだけで、部下が勝手に育つ仕組みが完成してしまいます。
「居心地がいい」と感じるシステムを作る
労働者は、居心地がいい職場に居続けたいモンですよね。
これは平社員も管理職も、社長でさえも同じ気持ちでしょう。
ルールが甘いゆるふわ職場を辞める人ってなかなかいません。
ギスギスしてて「仕事!仕事!残業!仕事!」みたいなクソ職場だったらバッタバッタと人が辞めていきます。
じゃあその当たり前を利用して、部下が自動的に育ってくれるシステムを作っちゃおうってこと。
部下みんなが長い間働いてくれれば、シンプルに利益が安定します。
利益が安定すれば給料が安定、もしくは昇給するかの二択になるので、下がらない給料・ボーナスを担保に離職を防げます。
また、部下がより長いあいだ同じ仕事に就いていれば、自然と技術が熟練されていきます。
技術が熟練されていけばミスが減って、業績が安定して、給料・ボーナスの安定も確保できます。
おまけに、(相対的に)部下自身の仕事が簡単になっていくことで、新しい仕事を任せることができるようになります。
仕事に慣れて部下のリソースが増えることで、上司の仕事まで少しづつカバーできるようになります。
自分が楽になると、手伝ってくれる可能性が上げられるんですね。
人間、仕事が楽になると性格が穏やかになっていきます。
みんなが穏やかになると、人間関係のトラブルが減ります。
”人間のストレス因子=人間関係によるものが100%”といわれている現代社会で、ストレスが少ない職場は労働者から重宝されます。
休みが多いし人もいい、となると、”他の就職先”という選択肢がみんなの中からだんだん消えていきます。
=さらに辞めにくくなります。
=さらに安定・向上していく正のループ。
要するに、”彼らを逃さなければいい”だけの話なんですね。
童話『北風と太陽』から学べる教訓
世の中のダメ上司さんたちは決まって
「(私のために)働け」
「(私のために)休むな・サボるな」
「(私のために)辞めるな」
程度の言語しか喋れません。
”北風と太陽”ってイソップ童話知らんの?と問いただしたくなりますw
人間の脳みそは、「やれ」と言われたらやりたくなくなる習性があります。
じゃあ利用しない手はありませんよね。
ちなみに”北風と太陽”というのは、旅人の服脱がせゲームの話。(言い方)
まず北風くんが突風でビュービューと上着を吹き飛ばそうとしますが、よけい寒がってしまって脱がせられません。
次に太陽くんが直射日光でジリジリ照らしたところ、汗びっしょりになって勝手に上着を脱いだ。
これ、当たり前のことなんですが、童話にして広めてあげないと実行できない、貴重なスキルみたいです。
語彙力を増やす
仕組みを作っただけじゃ”調子乗ってサボり過ぎる→業績低下→収入低下”というリスクが拭えません。
なので僕だったら自分の『語彙力』を上げます。
リーダーシップ力=人間関係力。
で、人間関係はすべて言葉で行われるからです。
語彙力を上げて部下に寄り添い、信頼関係を築きます。
”好きなようにサボれる自分→上司がサボらせてくれている”と意識させましょう。
世のダメ上司たちはこぞって”コミュ障(コミュニケーション障害)”です。
コミュ障って、単語、言い回し、会話する方法を知らないから起きる現象。
=あらかじめ知っていれば自信がついて、自然とできるモンなんですね。
部下との共通言語をより多く知っておく準備。
まずはここから始めてみましょう。
感情を刺激する語彙を増やす
だからって「広辞苑読みましょう!」じゃ寿命がいくらあっても足りませんね。
それに、まんべんなく語彙を増やしても、日常で使える言葉って限られてるのでムダなんです。
じゃあどんな語彙を増やすのか?というと『感情表現』に関する語彙です。
仕事=感情です。
これ一生使える本質なのでもう一度言います、『仕事=感情』です。
部下一人ひとりの感情に寄り添い、刺激することができれば、勝ったも同然。
言い方を変えれば、感情に寄り添うことこそ、上司としての”唯一の”仕事なんです。
世の中に”働きたい人”なんてただの1人も存在しません。
人それぞれ生きる目的があって、目的達成のためにしぶしぶ働いてます。
- お金のため→遊びたい・出かけたい・買いたい・貯めたい・将来の不安を消したい
- やりがいのため→暇で退屈・家に帰りたくない・能力が低い自分から目をそらしたい
- 世間体のため→他人より下はイヤ・周囲にマウントを取りたい・評判を下げたくない
- 社会貢献のため→世間から必要とされたい・有名になりたい・役に立つ自分が好き
労働者の感情の根っこはこんな感じ。
僕も、あなたも、他のみ~~~んなも、しょせんは汚い生き物ですよ。
仕事以外に関しても同じで、みんな人間なのでいろんなことを考えながら暮らしてます。
”いろんなこと”なんて陳腐な言葉を使わないと文字数が足りないくらい、いろんなことを考えてます。
で、その”考え”の根っこにあるのが感情で。
感情を刺激することができれば、相手にとっての”いい人”になることができます。
いい人の言うことは聞きます。
いい人がくれた言葉を信じます。
いい人が困っていたら助けたくなります。
そんな『私たちでなんとかしてあげたい人間』が、理想の上司像です。
恐ろしいほど使えないダメ上司たちは、驚くほど感情に無頓着。
「(お前のことはどうでもいいから)働け」
「(お前のことはどうでもいいから)休むな・サボるな」
「(お前のことはどうでもいいから)辞めるな」
てめーは馬なのか鹿なのか問いただしたくなりますねw
感情を理解できないから、感情を理解してもらえません。
他人の感情を雑に扱うから、自分自身を雑に扱われます。
結果、部下にストライキを食らって、面食らいます。
救いようのないどうしようもない人間になってしまう前に、感情を重んじて部下と接しましょう。
感情を放り込めるチャンスを打算的に待つ
「部下の感情を理解するのがどうしても難しい」て場合もあると思います。
特に男性。
学びたての段階では、知識をどう生かすか?が体感で分からないので仕方ないです。
- 感情なのか・じゃないのかが分からない
- 感情に対する反応方法が分からない
- 感情に寄り添うという感覚が分からない
ていうね。
なので僕からのアドバイスとして『会話の流れにフォーカスせず、感情刺激のチャンスを狙って』をぜひ受け取ってください。
感情刺激のチャンスの例文
基本的に『喜・怒・哀・楽』さえ狙っておけば無難です。
ガンガン挟んでいくのは慣れてからでOK。
「週末、インスタで話題のパン屋さんに行ってきたんです」
→「いいね!楽しかった?」
「きのうコンビニでアイス買って帰ったのに、車に置きっぱなしで水になっちゃったんです」
→「それは悔しいね!」
「猫が死んじゃいました…今日は休ませてください」
→「分かるよ、寂しいよね、辛いだろうから仕事のことなんて気にしないで休んで」
「新しいスニーカーに変えたんです」
→「かっこいい! センスいいね!羨ましいな~私もそろそろ買い替えたい!」
と、日常会話を分解してみると、感情ってわんさか掘り出せます。
- 部下の感情
- 自分(上司)の感情
- 会話の中で新しく生まれる感情
なにげない、くだらない、仕事上ムダな会話にこそ、理想の上司になるための材料がゴロゴロ隠れているモンです。
「理想の上司になる方法なのに仕事の会話じゃないじゃん」
当たり前。
業務連絡に信頼関係は介入しません。
業務連絡で友達はできません。
業務連絡で恋愛はできません。
業務連絡しか能がない上司が慕われる世界線なんて存在しません。
業務連絡のスキマにちょびっとはさまっている”人間らしい会話”に意味があるんですよ。
=すべてはサボりから始まるんですよ、サボりからね。
理想の上司になるまとめ
最後に一個言っておきたいんですけど、”部下との距離はつめていい”です。
やっぱね、人間って”見てほしい”んですよ。
- しぶしぶがんばって働いている
- がんばってるんだからちゃんと報われたい
- 仕事ごときでムダに悩みたくない
- 立派な一人の人間であること
とかね。
”見てほしい”を履き違えた人たち・おろそかにした人たちが、関係が浅いうちにプライベートを根掘り葉掘り聞いたり、クソつまらん飲み会に強制参加させたり、明らかに脈なしなのに告白して仕事場で気まずくさせたり、頭なでなでセクハラしたりします。
方法が正しければ、いくらでもつめていいし、あっちからもつめてきてくれます。
正しい方法を知れば、楽ちん上司になるのはわりと簡単です。